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ミヨシ役兼助監督のエナミです

はじめまして。こんばんわ。「或る夜の電車」ミヨシ役兼助監督の榎並です。

この度はこの映画が公開されることとなり、大変嬉しいです。一人でも多くの人に観て頂ければ幸せです。

僕が演じたミヨシという役ですが、これはほとんど僕です。多分、監督のキムさんから頂いた初稿版の脚本では役名はミヨシではなく、エナミになっていたと思います。

僕は渋谷という場所があまり好きではありませんでした。渋谷にいる人達は皆楽しげで、一人で歩いていると仲間外れにされたような、妙な寂しさを感じます。ハチ公前で煙草を吸っていると、隣ではナンパをする男と、素っ気ない態度で断る女がいて、ナンパする度胸もない僕は「痴女とかいないかなぁ」と思いつつ 、「いるわけないか」とため息をついて湘南新宿ラインに乗って埼玉へ帰ります。「誰かいそうだけど、誰にも会えない場所」が僕にとっての渋谷のイメージでした。

そんな感じで渋谷をぶらついていた時に、たまたま大学の先輩であるキムさんとばったり会い、映画の話を聞いて出演させていただくことになりました。

映画に出演させていただいたき、渋谷で映画を撮影したことで渋谷へのイメージが変わりました。渋谷という場所に僕もいていいんだなぁと思うようになりました。大晦日の渋谷に集まった大勢の人は「新年」を迎える瞬間を共にする一体感がありました。僕もその中の一人になれた事が嬉しかったです。

ハロウィン、サッカーの代表戦、大晦日・・・何かにつけて人は渋谷に集まりますが、その理由が少しわかったような気がしました。

そんな「或る夜の電車」は12月17日、18日に渋谷のユーロライブで公開です。 
 (なんと、スターウォーズと公開日が丸かぶりですが・・)

 一人でも多くの方とこの映画を一緒に観ることが出来ればいいなと思います。