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メメント コメント

引き続き、コメントをくれた方々を紹介します。
四人目、竹久圏さん
圏さんはギタリストです。KIRIHITO、younGSounds、GROUP、最近では「田我流とカイザーソゼ」でも活躍されています。
僕が初めて圏さんの音楽に触れたのは、圏さんのソロでした。
「Yia sas!」というアルバムでした。
Takehisa Ken & The Spectacrewz名義。
とんでもなく素敵で変で不思議な音楽でした。
最初の出会いはGROUPという圏さんのバンドのライブ会場です。
いつか映画の音楽をお願いしたい、そう言ってもう何年も経ってしまいました。それでも圏さんは前作の『バイバイ、マラーノ』でもコメントを書いてくれました。そのコメントはこちらから。
今年久しぶりに圏さんの演奏を聴きに行きました。
下北沢のBarでの小さなコンサートでした。アットホームな空間で圏さんのギターを聴きました。とても贅沢な時間でした。
なんて言うのか、その圏さんの音楽というより、圏さんの音楽があるその空間や時間がとても愛おしく感じました。
ま、ライブってそういうもんですよね。とにかく、ギタリスト竹久圏はめちゃくちゃカッコいいです。KIRIHITOってバンドもとてもキュートで最高です。
五人目、ZORNさん。
ZORN、以前の名前をZONE THE DARKNESS。ラッパーです。
僕が彼を初めて見たのはULTIMATE MC BATTLEというMCバトルの会場でした。即興でラップして勝ち負けを決めるアレです。
当時僕は撮影クルーの一員で、その大会に出場していたのがZONE THE DARKNESSでした。彼は当時10代。両腕はタトゥーだらけ、ラップのスキルはめちゃくちゃ高い。凄い人がいるもんだな、とステージ上の彼を撮影しながら考えていました。
それから、数年後。
とあるMVの仕事から繋がって若いラッパーのMVの仕事が来ました。
名前はZORN。改名したZONE THE DARKNESSでした。
巡り巡って、やっと「初めまして」の挨拶を交わしました。
まず「生活」ありき。昭和レコードからリリースされた彼のアルバム『サードチルドレン』からはそのような印象を受けました。
言葉に血が通っている、っていうととても陳腐になってしまいますが、一言一句リリックが刺さります。
撮影の合間に子供の話をしていたZORNは、めちゃくちゃかっこ良かったです。
六人目、般若さん。
ULTIMATE MC BATTLE 2008の東京予選。
僕は撮影クルーとしてその場に居ました。場所は恵比寿のリキッドルーム。バックステージで出番を待っているMC達の中で、誰とも喋らず、ただ静かに座っていたのが般若さんでした。
その年の年末、ULTIMATE MC BATTLE 2008決勝大会。
場所は大阪の難波ハッチ。
全国の予選を勝ち抜いた出場者達はセコンドと呼ばれる仲間を二人率いてステージに上がります。その中で、セコンドを一人も付けず、たった一人でステージに上がったのが般若さんでした。
決勝大会でも誰とも喋らず。ただ一人、控え室でジッと出番を待っていました。その佇まいが滅茶苦茶に格好よくて、いつかMCバトルとは違う場所で再会したいな、と思いました。と言うより、なんかまた会うだろうな、と漠然と勝手に考えていました。ペーペーのくせに。
それから数年後、先輩からとあるアーティストのMVの仕事が来ました。そのアーティストのことは以前から知っていました。活動を休止していた彼の久しぶりのリリースでした。その曲にフィーチャリングで参加していたのが、般若さんでした。前述したZORNのMVのきっかけになった仕事が実はコレでした。そのあと、般若さんの曲のMVを作りました。生まれて来る子供に向けて作った曲でした。
面白いな、と思いました。ボンヤリと考えていたことが、巡り巡って現実になったのです。 
 MCバトルでのイメージ、これまでのキャリア、色々な要素を踏まえて、めちゃくちゃ怖い人だと思っていましたが、般若さんはびっくりするくらい謙虚な人でした。そして、恐ろしいくらいストイック。もう変態だと思います。
PVの完成後や子供が無事産まれた時に電話をくれました。
なんてカッコいい人だろうと思います。変態なのに。
最近では「フリースタイルダンジョン」っていうテレビ番組にも出演されています。
七人目、落合宏理さんについては、主役の宮本行さんから紹介してもらいましょう。
落合さんと出逢ったのは2011年3月にthe contemporary fixのリミテッドショップ企画でモデルとして参加したのがきっかけでした。その時の2011年春夏のテーマはminority、昔からインディペンデントな体制でやってきた方ではありますが、近年の活躍ぶりは凄まじいです。手の届かぬ存在になりかねません。しかし今でも職場までBMXで疾走してます。かっこいいですね。その姿には落合さん自身の思想や信念の表れが出てるようにも思えます。今回の「或る夜の電車」もかなりインディペンデントです。そういった意味で僕の中で勝手にリンクしちゃったんですよね。かなり忙しい中で作品も観てくれたし、コメントもくれた。義理人情に厚い人です。 (宮本行)
コメントをくれた7人に大きな感謝とリスペクトを。
『或る夜の電車』。
上映まであと4日です。
よろしくお願いします。
金允洙