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ごあいさつ

はじめまして。
『或る夜の電車』監督の金允洙です。
きむ ゆんす と読みます。
このブログは、監督である僕の他にスタッフ、出演者など関係者や、無関係者までもがランダムで書くという大変不真面目なブログです。
主にスタッフが書くと思いますが、時々意外な人が現れて、上映までの意気込みを語ってくれたりするかも知れません。
さて、先日から『或る夜の電車』上映会の情報解禁です。
この映画は主に東京の渋谷を舞台にした映画です。なので、渋谷で上映出来ることがとても嬉しいです。
渋谷を舞台にした映画を渋谷で観る。これはなかなか乙なものだと思います。
ウータンクランをニューヨークで聴く、みたいなものでしょうか。
ボブマーリーをジャマイカで聴く。
『伊豆の踊り子』を伊豆で読む。みたいな。
黒霧島を宮崎で呑む。とか。
『スターウォーズ』もいつか宇宙で観れると良いですね。
とにかく、この渋谷っていう土地に寄り添って作った映画なので、渋谷で上映出来れば良いなと思っていました。
僕は東京生まれ、東京育ち、悪そうなヤツらは大体避けて生きてきましたが、主に遊び場は渋谷でした。
そんな見慣れた場所を舞台にして映画を撮ることは思っていた以上に楽しいことでした。何が楽しかったかと聞かれると、なかなか上手く説明出来ないのですが、見慣れたはずの場所が、どこか別の土地のように思えるような。
これはなんだろうと撮影中に考えていたら、ふとピンと来たものがありました。
僕はスケートボードが好きで自分でも乗っていたのですが、その時の視点に似ているなと思いました。
ふだん何気なく通り過ぎる段差や、手すり、ただの道が、スケードボードに乗っているだけで、まるでテーマパークのように見える時があります。
その時の感覚に近い。
見慣れた場所が何か別の場所のように見える、そんな感じ。
じゃ、そもそもどうして渋谷で映画を撮ろうと思ったのか。
なんでこの映画を作ろうと思ったのか。
そのような話を少しずつ出来れば良いなと思い、このブログを始めました。
たぶん全然関係無い話もすると思いますが、そこはあらかじめご了承ください。
映画『或る夜の電車』。上映まであと約一ヶ月と少し。
よろしくお願い致します。
金 允洙(キム・ユンス)