ウエダ役の原田浩二です。はじめまして。

このウエダという役は社会的に見たら完全に負け組な男です。
過去に人生転落の経験をして家族からも見放されて孤独に生きている男です。

この役をいただいた時に思ったのは「これなら自分も似たようなもんなので出来そう」でした。
自分も勝ち組か負け組か?と問われたら間違いなく負け組人生を送っているので、ウエダという男に共感も抱いてます。
共感と言っても近親憎悪にも似た感情に陥ることもありました。
「何でこの人うまく世の中を渡っていけないんだろう?もっとうまく世の中を渡っていけばいいのに」と、うまく世の中を渡っていけない演じてる自分が思っちゃうのも妙なものです。

渋谷という街がまた対照的に華やかで、それでいてダークで、より冴えない中年男のウエダにとってはどこにも入れてもらえない疎外感みたいなものを感じていると思います。
しかも大晦日、若者でごった返してる街角に孤独な冴えない中年男です。

ウエダの若い頃の時代は例えば大学生カップルがクリスマスの高級ホテルの予約をゴールデンウィーク頃に押さえないと部屋が取れない!といった馬鹿げたバブル時代で、もしかしたらこの男も当時はその時代を謳歌してたのかな?と。
そのバブルな時代を経験した男が転落して今のこの時代に日雇いで貧乏で孤独で大晦日の渋谷の夜を歩いてる…と勝手に彼の背景を想いながら演じさせていただきました。

そう言えばあのバブルの時代に渋谷をうろついてた渋谷系と呼ばれてた若者たちは一体どこに行っちゃったんでしょうね。
ミニシアターでアート系の映画のチケット取るのに行列に並んでたアート系の若者たちもどこに行っちゃったのかな?

時が流れて、そんな今の時代の渋谷の大晦日の空気をこの映画で感じていただけたらと…思います。

監督のキムさんの作品はこれで2回目となります。
あくが強い様で繊細で気を使いまくる人間味あふれた面白い人です(笑)
今回もリハーサルから楽しかった思い出のある映画の現場でした。

是非、御覧下さい。

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